宇都宮→猪苗代湖
鬼怒川。
ダイソーで買ったアウトドアチェア、200円。
これ、すごくいい。
もっと早く気づいて買っておけば、世界サイクリングでも路上で快適に休憩できたであろう。
耐荷重50kgと書かれているけど、まあ大丈夫やろ。
同じくダイソーでテーブルも買った。
これは本来の用途は何だったか忘れたが、テント内で食事するのに良さそう。
鬱蒼と生い茂る森にひそむ鳥居。
精霊が宿る樹木を伐採することを禁忌とする神道の世界観。
一神教が成立する以前は、こういったアニミズムは全人類に通ずる根元的宗教観だったのではないだろうか。
キリスト教やイスラム教の一神教的価値観に蹂躙された地域と免れた地域とでは、自然や動物に対する見方が異なるように思える。
つくづく、日本は米の国。
米は穀物界の王者。
他の穀物と比較すると、米は耕地面積あたりカロリーや収穫倍率が桁違いで、しかも連作障害を起こさない、スーパーハイスペック穀物。
稲作地域=アジアには全人類の60%が集中し、他のすべての地域の人口を足し合わせてもアジアより少ない。
米こそが、古来より人口を養ってきた。
ただ、米を育てるには大量の水が必要。
日本がいかに水に恵まれているかがわかる。
米が育たない小麦圏のヨーロッパでは、人口が増えると十分に養えず、たえず土地をめぐって争ってきた。
人類が歴史上起こした戦争の大半がヨーロッパに集中しており、大航海時代より他の大陸を侵略し、世界の覇者となった。
アジアがそうなれなかったのは、自分の土地で食うに足りて大陸外進出する必要がなかったから。
自然や動物に対する態度、食に対する意識、死生観。
自然環境の違いが世界観の違いを生み出し、歴史を動かしてきた。
生き抜くために奴隷を使ってきたヨーロッパ人は、現代においても移民を労働力として人口を維持している。
食うに困らなかったアジアでは、現代社会で少子化してもなお移民を使うことに抵抗を感じ、人口減少の危機に陥っている。
古代から現代にいたるまで、世界の構図は自然環境を見ればすべてつながる。
東京では見かけないドカ盛り系定食屋チェーンがちらほらある。
ごはん超大盛りを頼んでみた。
福島県。
国道からはずれ、田舎道へ。
気持ちいい~。
山道へ。
日本は他に類を見ないほどトンネルだらけの国。
猪苗代湖。
向こうに見える尖った山が磐梯山。
磐梯山(1816m)。
湖畔のキャンプ場。
日本でキャンプ場を利用したことはほぼない。
調べてみると、概して感じ悪い。
基本的に予約制のようだが前日や当日だと予約受付終了していたり、料金体系が複雑で意味不明な用語を多用していたり、たいして気の利いたサービスもなさそうな割にはホテル並みの料金だったり。
世界各地のキャンプ場を見てきた者としては、奇妙キテレツ、ガラパゴスやな。
キャンプのコンセプトが他国と異なるんだろうな、知らんけど。
ここは1650円と格段に安く、当日でも受け付けるようだったので決めた。
ピクニックテーブルなし、キッチンなし、ラウンジなし、Wi-Fiは一部のみ、充電不可、カード払い不可。
シャワー有料、ゴミ有料。
こういうサービスも含めてのキャンプ料金のはずなんだけどな。
キャンプ場も宿泊施設。
たとえばホテルで、シャワーを浴びたら有料だとか、ゴミを捨てたら有料だとか、充電したら有料だとか、ありえないでしょう。
バスルームはショボい。
男女で露骨な格差をつけており、女性用バスルームにわざわざ「男性立入禁止」と書かれているのが感じ悪い。
シャワーはコイン投入式で、5分200円。
先日の記事で、日本ではシャンプーを買う必要がないかも、と書いたが、ここは別料金で200円もとるくせにシャンプー類は一切置いておらず。
サービスは粗悪だが、宿泊施設の選択肢としては最安なので、今後も渋々利用することがあるかもしれない。
宮城県仙台市
643km