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ボルガン→ウランバートル (Mongolia)

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ボルガンからは、来た時とは違う道で。 だいぶ遠回りになるが、オール舗装路。 交通量増大。 好条件というのはそう長くは続かない。 偏西風は恒常風とはいっても、パタゴニアの偏西風ほど一定ではなく、ちょいちょい風向きは変わり、進行方向もちょいちょい変わって横風になったり向かい風になったり。 アップダウンもそこそこ。 モンゴル走行はそんな生易しくはない。 鉱山の街、エルデネト。 ちょっと ラパス っぽい? 大都会じゃないか。 モンゴル第2の都市はダルハンのはずだが、どう見てもこっちの方がでかい。 安宿で2泊。 冷たく吹きすさむ風。 モンゴルに上陸してから日に日に寒くなっているような気さえする。 時々車が止まり、「乗っていくか?」と声をかけてくれる。 ドリンクをくれる人も。 小さな街。 マップ上には数軒の宿が記載されているが、怪しい。 行ってみると、案の定実在しない。 でも次々に声をかけてくれる人たち。 モンゴルではめずらしい、ロードバイクに乗った男性が宿まで案内してくれた。 やはり無人の宿で、電話しなければならない。 彼が電話して宿の人を呼んでくれたが、待っても一向に来ない。 英語は一言たりとも通じないので、詳しい状況は把握できない。 しばらくすると、彼の友人がやって来た。 その友人は、なんと日本語を話せる。 こんな小さな街で、英語も通じないのに日本語話者と出会えるなんて。 結局宿には泊まれず、彼の家で泊まらせてもらうこととなった。 広々とした敷地の一軒家だが個室というものがなく、御夫婦の寝室兼リビングのようなところで僕も一緒に寝させてもらう。 電気はあるが水道はない。 モンゴルでは、千昌夫の「北国の春」という歌が有名で、学校でも教わるそうだ。 彼はそれを弾き語りしてくれた。 「日本人ならこの歌知ってるでしょ」と言われたが、ごめんなさい知りません。 朝。 去り際に、長ズボンを差し出された。 いや長ズボンを買えないってわけじゃないんすよ。 ダルハン。 6年前 もこの街に来た。 共産チックなショッピングモールはもう見当たらず、代わりに資本主義チックなショッピングモールが新たにできている。 驚異的なプリウス率は相変わらず。 当時泊まった宿をおぼえていた。 今回も同じ宿で。 ↓6年前。 当時は35000トゥグルグ(1568円)。 当然値上がりしているだろうと想定、でもこういう時って

ハトガル→ボルガン (Mongolia)

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フブスグル湖からウランバートルへ戻る。 ムルンに戻った。 今度は違う宿。 53000トゥグルグ(2420円)。 円とトゥグルグのレートは6年前と変わりなく、モンゴルにいれば円安も影響ないと思っていた。 しかしここに来て、トゥグルグに対しても円安となってしまった。 誰もがヤバいとわかっていながら誰にもどうすることもできない日本経済。 やはり事前にシャワーありとの情報を確認してから来て、今度は本当に浴びれた。 しかし、基本的に水道というものが存在しない。 1㎥ぐらいのバケツに水が汲まれ、コンセントにつないで30分ぐらい待つと、水温が38℃ぐらいになり、ボタンを押すとシャワーがチョロチョロと出る、という装置。 持ち運び可能で災害時にはいいかもしれないが、こんなの初めてお目にかかる。 リミットは20分と言われ、余裕だろと思っていたのだが実際には10分ももたず、あともう少しで洗濯が終わる、というところでバケツの水が尽きてしまった。 朝食付きだが、9時以降だと。 冗談じゃない、こちとらいつも日の出とほぼ同時の6時半には走行開始している。 宿のお姉さんは「あたし朝が苦手なのよね」と言い、夜のうちに朝食を用意して部屋まで持って来てくれた。 風が吹くのは朝10時ぐらいから。 さあいよいよ、追い風開始! 超追い風&長く緩やかな下り。 カーブも少なく交通量も少ないため、怖いくらいすっ飛ばせる。 1年に1回ぐらい、こういう条件が重なる時がある。 来た時は、超向かい風を食らいながら6km/hで登り続けた道。 この日のMAXスピードは68km/h。 登りでも風に押されてスイスイ。 苦もなく140km進んだ。 これを逆方向なんて想像したくもない。 早朝は穏やか。 引き続き追い風。 冷たく激しい偏西風。 座って休憩していた時、よくわからないが何かの警備の施設の人が声をかけてきて、中でコーヒーや菓子でもてなしてくれた。 モンゴル人も、言葉はまったく通じ合えないが、皆僕の足を指さして「なんで短パン!?」みたいなことを言う。 不安定な天気。 また雪。 キャンプするつもりでいたが、激しく吹雪いてきてちょっとキツイな、と思っていた。 そんな時、山小屋みたいなものが現れた。 マップ上には何も書かれておらず、看板もないが、宿泊施設っぽい。 近づいて様子を伺うと、おじさんが出てきて中に入れてくれた。 やは