トゥワイゼル→クライストチャーチ (New Zealand)

再びトゥワイゼルのキャンプ場へ。
ここへ来るのは三度目。
レセプションのお姉さんはいつも笑顔でとてもキュート、戻るたびに僕のことをおぼえてくれている。
アジア人の顔なんて皆同じに見えるだろうに、おぼえてくれているというのは光栄。

相変わらずC国の方々の客足が途絶えず、キッチンの使用時間を調整しなければならない切迫感があることを除けば、あとWi-Fiが不安定なことを除けば、のんびりすごせて悪くないところだ。

思いっ切りダラけた後、クライストチャーチまで戻る。


再びプカキ湖。

再びマウントクック。


再びテカポ湖。
一度目に来た時は高すぎる宿代とツーリスティックな空気から逃避したが、今回はホステルに1泊。
雰囲気や民度は良好、ワーホリで来ている日本人がたくさんいた。
今や旅行者としての日本人は絶滅に瀕するレアモノだが、ワーホリの若者なら別。

僕はワーホリというものの存在を知った時すでに30をすぎていたこともあって経験していないが、オーストラリアやニュージーランドやカナダを旅しているとワーホリの日本人に出会うことが多々ある。
同じ日本人同士でも、そこへ来たコンセプトがまるで違えば興味関心事のフォーカスも合わない、まあ旅人同士でも話が噛み合わないことが多いけど。

昔からこれらの国は高時給というのもあったが、以前は稼ぎよりは海外体験という比重の方が大きかったと思われる。
日本でもふつうに生きていけるけど、若いうちに海外で経験を積んでおきたい、女性の場合は白人の男と結婚して現地に住む願望が強くあるのだろう。

今は、日本でもふつうに生きていけるよね、なんて言う人はさすがにもういないでしょう。
確実に沈みゆくこの船からどう生きのびるか、一時的な体験やお遊びなどではなく海外永住するためのスキルや地盤を今から準備しておく、というのは至極賢明だ。

日本の少子高齢化と人口減少はまだ始まりにすぎない。
若い働き手が海外流出し、圧倒的マジョリティである高齢者こそが民意として手厚く保護され、未来のための長期的ビジョンによる政策や変革などは少数意見として黙殺、それがさらなる高齢化を引き起こす、地獄の悪循環。
「民主主義の末期症状」は世界のあちこちですでに見られ、そろそろ限界を迎える気がしてならない。

おにぎり1個、NZ$7.99(717円)。

サンドウィッチ、NZ$6.99(627円)。

タマネギ、NZ$7.99(717円)/kg。

棒アイス1本、NZ$5(448円)前後。

マックのコーヒー(M)、NZ$5.40(478円)。

次の街のキャンプ場でも、ワーホリの日本人女性と出会った。
ベーカリーで働いているそうで、店で余ったパイをたくさんいただいた。
店で買ったらパイ3つで軽く2000円は超える。

人口少なく、資源もなく、主産業は牧畜。
太平洋のはずれの辺鄙な島国が、なぜこんなにも高い経済レベルを維持し、多民族でありながらこんなにも平和的なのか。
しかし今は安泰でも、未来はどうなるか誰にもわからない。
我が国も数十年前は、廃れていく未来への危機感などなかっただろう。
栄枯盛衰、それでも西欧植民支配による繁栄がいかに強力であるか、その根強さは旅をしていてもつくづく痛感させられる。

ウシもヒツジも基本的には僕を見ると逃げて行くが、たまに全員集合する現象がある、これどういう習性だろう?

餌をくれる人だと思ってしまうのかな?

密集に乗じて交尾を始める子もいる。

ゆっくりのんびりと、クライストチャーチへと戻る。
ぜいたくな時間。



Christchurch, New Zealand

23763Km (Total 160457km)



このブログの人気の投稿

旅再開

札幌生活