アンティグア→ティカル (Guatemala)

アンティグアから首都グアテマラシティまでわずか40kmほど。
標高は同じく1500mだが、その間に2100mほどの峠が立ちはだかり、また登って下って。

グアテマラシティは、メキシコを除く中米で最大の都市。
またストレスフルな都市圏走行、と思いきや、意外にスムーズに進めた。
排気ガスがひどく、時々バスに進路妨害されるものの、クラクションが鳴らないことに実に感心(まったく鳴らないわけではないが)。

えらいじゃないか、グアテマラ人。
メキシコと隣接している影響だろうか、ずいぶんとお行儀良く紳士的になったものだ。
この調子でゼロクラクションをめざしてがんばってほしい。
死んでもクラクションだけは鳴らすな。

標高1500m。
比較的すごしやすいが、でもまあふつうに暑い。

下り切ってしまった。

束の間の、本当に一瞬の涼みだったな。
宿に泊まっても基本的にはエアコンなしなので、寝ても覚めてもまたしばらくず~っと暑いまま。

グアテマラは中華民国を承認している。

中米諸国が近年続々と中華民国と断交していく中、グアテマラは1933年から中華民国と国交がある最も古い友好国。
こんな旗を掲揚しているのを見ると、今後も断交の意志はなさそうだ。
中華民国を承認しているのは現在14ヶ国、アメリカ大陸ではグアテマラの他にベリーズとパラグアイも。

中華人民共和国とは国交がないはずだが、こういう店もよく見る。

このChinoはどっちの意味でも使えるのかな。

ユダヤ系の店もよく見かける。
でもユダヤとジーザスは相反するはず、一緒にしちゃっていいのかな。


山岳地帯は抜けたが、道はずっとアップダウン。




農村では、「グリンゴ!」と子供たちの声が聞こえてくる。
メキシコのユカタン界隈でもよく言われた。
今やこの言葉を言うのはマヤ人だけかな。

エルレマテという湖畔の小さな街で。

Hotel Bruno's Place。

80ケツァール(1414円)。
エアコンなし、扇風機。
予約サイトにはWi-Fiなしと書かれているが、実際はある。

小さな街なのでスーパーがない。
個人商店で食料を買っても割高、外食しても高くつく。
そして腹は膨れない。

エルレマテからティカル遺跡へ。

片道33km。
やはりアップダウンだが、荷物は宿に置いて空荷なので苦ではない。

人気観光地なので、どうせまた大型バスがバンバン行き交う中を走るのだろうと思っていたのだが、意外に交通量は少なく、静かに走れた。
なんたって車が少ない道を走るのが一番。

遺跡の17km手前にゲートがある。
チケットはオンラインでも買えるようだが、ここで購入。
パスポート必要。
150ケツァール(2652円)。
遺跡を見るにも高くつく時代になってしまったのう。

ゲートの先は、保護区。

ふだんの走行で現れる森とは木の生え方が全然違う。
開墾されない土地ではこんなビッシリなんだな。

ジャガーやピューマが生息しており、注意を呼びかける標識が多数あるが、残念ながら出会えず。

出会えたのはサルだけ。


到着すると、ハナグマがたくさん。


自転車を停めて、徒歩で遺跡へ。

9世紀に衰退して姿を消したマヤの都市文明。
17世紀、ジャングルに迷い込んだスペイン人によってティカルは発見された。





来訪者はぼほ欧米人またはラテンアメリカ人。
幸いそれほど混雑していない。


点在するピラミッドは高さ50~65mほどで、大きくはない。
ティカルの魅力はピラミッドのサイズではなく、数世紀にわたってジャングルに埋もれて眠っていたこと。

ロマンだな。



自然と一体化しているが、これもピラミッド。


ヒョウモンシチメンチョウ。






こんなところでも日の丸アピール。



San Ignacio, Belize

20037km (Total 156731km)



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