旭川
比布。 ぴっぷ。 ぱ行が2文字も含まれている地名は日本でここだけだ。 北海道の地名の大半がアイヌ語由来で、無理矢理漢字を当てていることは今さら言うまでもないことだが、それにしても「ぴっぷ」とは、なんともユニークで愛らしい。 ここは、かの「ゆめぴりか」の発祥地。 「ぴりか」もまたアイヌ語で、「美しい」という意味。 ぴっぷ神社。 比布は、旭川の東隣。 都市部の自転車走行は避けたいので、比布のライダーハウスでストップ。 ホームページの予約フォームに入力して、前日に送信。 すぐに返信があり、オーナーと連絡をとる。 1泊3000円(夏季は2000円)。 シャワーなし、徒歩数分の銭湯(210円)を利用。 布団なし、寝袋持参。 洗濯機、乾燥機はコイン投入式。 ライダーハウスについて。 北海道には数多くのライダーハウスがあり、一概にこういうものだと言い切るのは難しいが、営利目的よりはホスピタリティによって、ライダーをはじめとする旅人に安価または無料で寝場所を提供するもの。 本業の仕事がある人が片手間にやるものであって、ライダーハウスを本業として営んでいる人はあまりいないと思われる。 寝具なし風呂なしなど、旅館業法や民泊法の規定をあえて満たさず、法的には宿泊施設の形態をとらないことでコストをおさえ、自由度の高い場を提供している。 支払いが現金のみなのは、法的な宿泊施設ではないためか。 自治体が運営しているライダーハウスもあり、地域活性化を目的として旅人を招き入れたりもしている。 ここ比布のライダーハウスは、1階が遊び心あふれるバーになっており、地元民と旅人を交流させる場をつくってくれている。 オーナーはおしゃべり好きな方で、ライダーでもサイクリストでもないものの、旅人に通ずる感覚を持っている。 ただやはり、今は閑散期のため客は僕ひとりだけ。 海外でよく利用したWarmshowers(サイクリスト専用民泊コミュニティ)は、日本にもホストがいるが数は多くなく、まだ利用する機会を得ていない。 比布から旭川へ電車で行こうとしたのだが、次の電車が2時間後。 たまたまバスが来るタイミングだったので、バスで行くことに。 僕はバスも苦手で、できれば避けたい乗り物なのだが、クレジットカードのタッチで乗れて比較的容易だった。 これなら外国人でも簡単に乗れるね。 旭川。 北海道第2の都市。 札幌と同じく人...