ポロンナルワ→コロンボ (Sri Lanka)

朝、ポロンナルワの宿をチェックアウトしようとした時、隣室の香港人旅行者に声をかけられた。
僕も彼女もこの日に出る予定だったのだが、話をしていたらタイミングを失い、延泊。
暴動後の香港の状況は気になっていた、いろいろ話を聞かせてもらえた。
気づいたら夜になっていた。
旅行者はほぼ欧米人一色、しかもソロ旅行者が少ない中、同じアジア人というだけで波長が合いやすいというのはたしかにある。
特に僕は社交的とは程遠くただひとりで走り続ける日々、たまには人とじっくり話をする時間があってもいい。

クジャクは、とても大きな声で「ニャーオ」と鳴く。
その声が聞こえてくるとクジャクがいるのがわかる。
多少飛ぶこともできて、木の上にいるのを見かけたり、時に民家の屋根の上にも。


ヤーラ国立公園。

チケット不要の一般道だけを走り抜ける。
外国人のジープサファリだけでなく、地元民の生活道路にもなっている。

人間とゾウの共生はそううまくいかない。
スリランカでは毎年多くのゾウが人間によって殺され、多くの人間がゾウによって殺されており、その件数は年々増加している。

「elephant attack in sri lanka」で動画検索すると、ゾウが車を襲う動画が多数出てくる。
車が不用意に近づきすぎてゾウを怒らせてしまったパターンよりは、人間の食べ物の味を知ってしまったゾウが自ら車を止めて鼻を車内に突っ込んで物色するパターンの方が圧倒的に多い。

道の風景から、動画の多くがヤーラ国立公園内の道路かと思われる。
仮にも国立公園内の野生動物を餌付けしてしまった代償は大きい。
他国の国立公園では考えられないほど危険度が高まっている。

そのヤーラ国立公園、僕も自転車で突っ込み、1頭だけ遭遇した。

この直後、ゾウは僕に向かって来た。
自転車を置き、距離をとる。
ゾウは自転車の元へ。
踏み潰されるかと思ったが、ここには食べ物はないと悟ったのか、自転車をちょっと小突いて、茂みの中へ姿を消した。

白い斑点のシカを数頭目撃したが、写真は撮れず。
あとはいつものオオトカゲや、鳥たち。
このウシは家畜なのかな、国立公園内だけど。




宿のおばさん、僕が到着するなりココナッツを割る。

ウェルカムココナッツジュース。


相変わらずイヌ多すぎ。

サウスビーチ。

決して大きくはない島だが各地で気温差はあり、やはり南端に来ると非常に厳しい暑さ。

幸いアップダウンは少なく、走行条件は悪くはない。
ただ日射が非常に強烈。





またまた白人だらけ。
白人さんはビーチが大好き。
もちろん地元民も多数行き交っているが、スクーターをレンタルして走る白人たち、半裸で歩く白人たち。
タイに来たかと思うような風景。
学生なのかな、若い。

ゴールという、また有名な観光地があるのだが、あまり良い予感がせず、あえて少し離れたビーチの宿で。
同じ観光地でも、山間部よりはビーチの方が相場が高くなる。

US$10。


いつもそうなのだが、天井備え付けの扇風機がパワーなさすぎて、暑さに苦しんでいる。
限りなく無風に近い微風。
特にここは暑さが厳しいし、2泊するので、これじゃとても居られない。
どうして暑さが厳しい土地に限って、こういうガマン大会みたいなことをさせられるのかな。
宿の主人に、あちーよあちーよとワガママを言ったら、ノーマル扇風機を持って来てくれた。

これなら耐えうる、ってか最初からこれにしてよ。
誰がどう見たって灼熱の熱帯、他のサービスは多少犠牲にしてもいいから、暑さ対策は手を抜かんでくれ。

もう扇風機から離れられない。

何気にスリランカの宿でありがたいのが、この物干しラック。
たいていどの宿にもあり、洗濯ロープ不要で楽。

まーとにかく暑い。
宿から1.5kmほど離れた小さなスーパーまで歩いただけで汗だく。
たどり着いたと思ったら、閉まってる。
しょうもない土産屋とかならいいけど、スーパーだけは絶対必要だから開けといてよ。

髪がのびすぎてうっとうしい。
床屋に行ってみたら、またしても閉まってる。
にぎやかなビーチリゾートなのに、何かと不便だな。

ウミガメ生息地ということで見てみたかったのだが、どうもムリっぽい。

レストランは、価格アップ↑でボリュームダウン↓。

エアコンが恋しい。
キンキンに冷えた部屋で昼寝とかしてみたい。
寝ても覚めてもずーっと暑いままだと疲労が蓄積してゆく。


2004年スマトラ島沖地震の津波で、インドネシアに次ぐ多数の犠牲者を出したのはスリランカだった。





ぐるっと周って、あとわずかでコロンボに帰還。
コロンボ中心地は良さ気な宿がなさそうなので、数十km南で宿泊。

マップ上で、3軒の良さ気なレストランを確認。
どれにしようかと悩んで行ってみたら、3軒ともつぶれていた。

さまよい歩いて、小さなレストランへ。
「No spicy」と二度言った。
ところがまたしても、殺人唐辛死。
最悪。
二度「No spicy」と言わせておいて唐辛子まみれのものを出してくるとか、ガチのガイジなのか。
あガガイのガイ。

またしても敗北。
死にものぐるいで格闘し、限界まで頑張ってみたのだが、結果1割ぐらいしか食えてなかった。

やっぱりムリなものはムリなんですよ。
僕にとって唐辛子は食べ物ではなく、ただの毒。
それに、痛みを快楽に変換するような性癖もない。

僕が店員だったら、丁重に詫びた上でお代はいただかないだろう。
しかしここは日本じゃない、100%店側の失態であるにもかかわらず謝罪の一言もなく、しっかり全額払わされた。

店を出ると、また胃が燃え上がる。
不快、とてつもなく不快。

周囲の理解が得られないと憎悪が倍増する。
とっととこの国から出てしまいたくなった。

食欲は失せても、栄養は摂らなければならない。
スーパーの食材も貧粗なもので自炊も難しく、最近はコーンフレークが定番になっている。

昔から、「コーンフレーク」というワードが出るとすかさず、「コーンフレークじゃ腹にたまらない」と口出ししてくる勢力がいるけど、何なんでしょうね。
少なくともこれで体重が1.25kg増量する。
「コーンフレークじゃ腹にたまらない」勢は、10kg食べても20kg食べても永遠に腹にたまらない特異体質なのかな。

バニラミルクというのをコーンフレークにぶっかけると、砂糖を加えなくても甘味があっておいしい。

都市圏。

交通はメチャクチャ。

クラクションクラクションクラクション・・・


コロンボ中心地。
東京一番へ直行。

店長さんは僕のことをおぼえてくれていた。
さすがにここはエアコンが効いている。
久しぶりの冷気。
我を忘れて日本食にかぶりつく。

やはり中心地は避けて、空港の近くの宿で。

Chill Airport Transit Stay。

US$8。


ようやく床屋に行けて、スッキリ。
500ルピー(243円)。



Colombo, Sri Lanka

30870km (Total 167564km)



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